最近BOSEのスピーカーの虜になっています。PA用のスピーカーの音をいろいろ聞いてきましたが、やたらに音が高く、さらに指向性が強いので聴く位置によってはエアーポケットのような不快感が発生します。それを無くすために何個もスピーカーをつないでいるステージを多く見てきました。
　BOSE101は小さなステージで利用しており、小さいのにダイナミックレンジが広いなあと感心しておりましたが、それほど音の広がりは感じられませんでした。ビクターなどの指向性が120度という広範囲で均一に聞こえるスピーカーなども試しましたが満足する音が得られませんでした。あるとき、BOSE201-2を使う機会があり、中を開けてみると高音スピーカーが後ろを向いており、違和感を感じたのですが、音出しをしてみるとスピーカー周辺に演奏者が配置されているような立体感に驚かされました。
　BOSEスピーカーはMITのBOSE教授が創った会社で製造されており、正面の音より周囲からの反射音に注目してコンサートホールの音場を再現したのだそうです。これがスピーカーが後ろを向いている理由のようです。BOSE301-2も手に入れましたが高音用のスピーカーがあちこち向いて面白い配置になっています。いずれ手に入れたいBOSE802と901はその骨頂でスピーカーが多く並んでいる方向が後ろというビックリする設計です。どのような音がするか使ってみたいものです。
　これからの演奏会では、演奏会に加えて皆さんにこのスピーカーの魅力も伝えたいと思っています。余談ですが、コンサートホールでしかBOSEの驚きは得られませんので、自宅の四畳半などでは絶対に使わないでくださいね。